2024/08/20
バッグメーカーの(有)ワイズエンタープライズ(本社兵庫県豊岡)では、同社がマスターライセンス契約を締結しているミリタリーブランド『THE FEW』(ザ・フュー)のバッグラインを本格展開し、来る11月展示会にて初披露する。
『THE FEW』は、ニュージーランドのクライストチャーチを拠点に2009年に誕生したミリタリーウエアブランド。ヴィンテージのフライトジャケットを忠実に復刻再現する非常に高い技術力と、世界各地から各種レザー素材や裏地、ジッパー、付属品を調達し、一切の妥協を排除したモノ作りによるフライトジャケットを作り続けている。そのハイレベルなクオリティとリアリティは、アメリカやヨーロッパ、日本のミリタリーファンをはじめ、民間パイロット、飛行機・戦闘機のコレクターから熱狂的な支持を集めている。
この度、(有)ワイズエンタープライズが本格始動するバッグラインでは、“古き良きアメリカ”をコンセプトに掲げ、当時のオリジナル製品を参考にヴィンテージを土台としたデザインによる全12型アイテムを展開する。フライトジャケットの素材感をモチーフに、MA-1タイプのボンディング素材、A-2タイプの馬革素材、M-422Aタイプの山羊革素材を揃える。素材およびアイテムにより価格帯は5千円から5万円と幅広い。
各種バッグのデザイン特徴のひとつに挙げられるのが、フロント部分のテープ使い。1997年以降、アメリカ軍が採用している個人装備システム(MOLLE〔モール/Modular Lightweight Load-carrying Equipment〕)で、バッグやベストの表面に縫い付けられたウェビングがプラットフォームとなり、対応しているポーチなどの装備を取り付けられるPALS(Pouch Attachment Ladder System)をデザインに取り込んでいる。ウェビングは1インチ(2.5㎝)幅のテープを1.5インチ(3.8㎝)間隔に縦ステッチで固定。取り付けるポーチ類の横ズレを防ぐサイズとなっている。
『THE FEW』のバッグライン全アイテムは、国内最大の鞄の生産地として知られる兵庫県豊岡に拠点を置く㈲ワイズエンタープライズの工場が製造する。豊岡は1990年代までゴルフのキャディバッグの生産地としても隆盛を誇っていたが、現在ではほとんどが海外生産となってしまった。同社では、キャディバッグ製造に半世紀以上のキャリアを持つ熟練職人がすべて手作業で作り上げており、その仕上がり品質は各所で高い評価を得ている。この特殊かつ高度な製造技術を活かして作られるバッグ製品は、『THE FEW』の妥協を許さないモノ作りの姿勢を忠実に踏襲したものと言えるだろう。
㈲ワイズエンタープライズ
(豊岡本社)TEL:0796-24-9614
(東京支店)TEL:03-5830-6748
http://www.wise-enterprise.jp