2024/08/20
鹿の化身のシャーマン(祈祷師)
Gallery蔵
(株)クイーポ(本社東京・岡田 敏社長)が運営する日本皮革デザイン促進委員会では、3月8日~17日の期間、ギャラリー蔵・KS46Wall&ビジョン(御茶ノ水ソラシティ)に於いて、魔除けをモチーフとしたレザーグッズとアートピースの展覧会「創悦・# MAYOKE展」を開催。
「創悦」は、同委員会が展開するオリジナルレザーブランド。環境負荷の少ない植物性タンニンで鞣された牛革をメインに“気心の知れた友”をテーマに商品を開発。デビューコレクションから今日まで、主に「葛飾北斎」をテーマとしたナチュラルレザーのバッグや帽子、小物を展開してきた。また、パリ、フィレンツェ、上海、バンコクなど海外でも展示会を行い、日本の伝統技術と美的感覚をアピールしてきた。
今回の展覧会に発表された新作は、コロナ封じの願いを込め「魔除け」をテーマに制作。古来、魔除け、厄除けの習慣を生活に取り入れてきた日本には、絵画、図案などに象徴されるものとして現存されており、それらを経年変化で美しく変化する革とのコラボレーションで表現した。会場となったギャラリー蔵は、歴史の街お茶の水に残る大正時代の蔵で、疫病と人類の歴史から伝承された様々な魔除けモチーフのコラボアイテムとベストマッチ。
注目のアイテムは、魔除けのシンボルである「角大師」「セーマン」「ドーマン」「アマビエ」「海彦」「予言の鳥」などオリジナルモチーフのレザーグッズをはじめ、魔除けにちなんだコーヌコピア(幸せの魔法の角)、お守りケース、伊勢の清め水と塩のケースなど多彩な構成。魔除けの背守りをあしらったウエアや帽子などのファッションアイテムも披露。
オールレザーのアートピースとしては、鳥獣被害対策の鹿革を使った着物や3Dに浮かび上がる狼信仰の元となった日本オオカミの頭骨や魔除けの鬼瓦を配したバッグ、鹿の化身のシャーマン(祈祷師)なども。
神使の鹿シャーマン頭部
甲骨文字「狼」を配した蝦夷鹿の着物
背守り刺繍のシャツ
葛飾北斎画[北斎漫画]より第14篇オオカミ・第5篇鳥居をアレンジしたトートバッグ&ウォレット
魔除けモチーフである、ドーマンセーマン、角大師を刻印したコーヌコピア(幸せの魔法の角)、ご朱印帳ケース、お守りケース
御茶ノ水ソラシティ内にある、27面のビジョン、大型ショーウインドーKS46wallに展示された「創悦」ラインアップ
日本皮革デザイン促進委員会
(株)クイーポ創業者(一般社団法人日本ハンドバッグ協会会長:当時)岡田國久が創立。2015年に始動。皮革製造、卸、職人等、皮革産業に携わるメンバーにより構成され、経済産業省の「皮革産業振興対策事業における皮革産業高付加価値化事業」に取り組んでいる。日本国内の皮革関連事業者のため、国内外に於いて、日本の皮革製品を広報し海外市場の開拓と国内市場の充実を図ることを目的として活動している。
構成メンバー:幹事/クイーポエンタープライズ<(株)クイーポ>、(株)中村千之助商店、(株)ラ・メール松原、(株)タケダ、(株)敬真、(有)M.K.C