2024/08/20
遊びとスポーツをテーマに
革と技術の新しい表現に挑戦したコレクション
JAPANESE LEATHER QUALITY
創悦コレクション2021
日本皮革デザイン促進委員会&(株)クイーポ
(株)クイーポ(本社東京、岡田 敏社長)が主幹事を務める日本皮革デザイン促進委員会では、去る3月12日、神楽坂ラリアンス(東京都新宿区)に於いて”日本の心・日本の技術&遊びからスポーツへ”をテーマにブランド「創悦」(そうえつ)の展示及びインスタレーションを開催した。
「創悦」は同委員会の独自ブランドで、歴史や文化を引き継ぎ、手馴染みがよく耐久性に優れ、やがて土に還る植物タンニンでなめされた革を主に使用し”きごころの知れた友”をコンセプトに商品を製作している。現在は「葛飾北斎」をテーマにしたバッグ、財布、ウエア、ライフスタイルグッズを展開。これまでに東京、パリ、フィレンツェ、上海、バンコクなどでも展示を行い、日本の伝統技術と美的感覚をアピールしてきた。
今回発表された各製品では、従来のコンセプトはもとより、サステナビリティの部分も更に訴求。プロダクトの素材には、石油やプラスチックに頼らない、天然素材である牛革、豚革をメインに、鳥獣被害対策の一環として日本古来の革素材である鹿革を活用した。革を余さずに隅々まで有効に使い切るものづくりを徹底し、SDGsの目的に貢献する取組みにも注力した。
今回のコレクションは4つのカテゴリーに大別。2021「創悦」のテーマでもある遊びとスポーツからは、葛飾北斎の躍動感溢れる北斎漫画や浮世絵に遊びとスポーツの要素を見出し、日本の心を“ホクサイズ”的な解釈でカタチにしたアイテムを提案。この他、様々な日本の様式美やライフスタイルをジャパン・カルチャーとして世界へ発信していくアイテム。レザーという素材と皮革職人の技の可能性を極限までチャレンジしたアートピースコレクション。国産革を使用することで空輸の必要がないためカーボンニュートラルに貢献するサステナビリティを追求したコレクションなど、「創悦」ならではの美意識と個性が紹介された。
日本皮革デザイン促進委員会
クイーポ創業者、故・岡田國久氏により創立された同委員会は2015年に本格始動。皮革製造、卸、職人など皮革産業に携わるメンバーにより構成され、経済産業省の「皮革産業振興対策事業における皮革産業高付加価値化事業」に取組んでいる。日本国内の皮革関連事業者のため、国内外において日本の皮革製品を広報し、海外市場の開拓と国内市場の充実を図ることを目的として活動している。
2015年には京都、フィレンツェにて「琳派」をテーマとした展示会を開催。2016年には葛飾北斎をテーマにしたB to B の業界展示会を東京、パリ、フィレンツェにて開催。翌2017年には、更に上海を新たに加えた4都市にて展示会を開催した。また、昨年は羽田国際ターミナルビルにてPOP UPを開催。絵馬やブレスレットなどのワークショップも開催した。
構成メンバー/幹事:クイーポエンタープライズ<(株)クイーポ>、(株)中村千之介商店、(株)ラメール松原、(株)タケダ、(株)敬真、(有)M.K.C