2024/08/20
一般社団法人日本皮革産業連合会(藤原 仁会長)と日本鞄ハンドバッグ協会(須藤文雄会長)では、日本の鞄・ハンドバッグ・小物業界の職人技術認定制度「鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)試験」を行っており、第14回目となる試験が来年3月に実施することが決定した。受験申込みの受付期間は10月25日(金)までとなっている。
この技術認定試験は、「鞄部門」「ハンドバッグ部門」「小物部門(紳士・婦人)」の各部門において、それらの製作に従事する職人が持っている技術や知識を一定の基準によって検定し認定するもの。日本の伝統ある皮革製品製造技術に対する社会一般の評価を高め、当業界業種で働く職人の技能と社会的・経済的地位の向上を図り、併せて優れた技能を継承する後継者を育成することを目的に実施している。日本鞄ハンドバッグ協会が定めた技術基準に基づいて試験が行われ、合格者には協会から合格証書が交付され、「鞄・ハンドバッグ・小物(紳士・婦人)技術者」と称することができる。
【試験の種類】
『鞄部門』『ハンドバッグ部門』『小物部門(紳士・婦人)』の3部門で、それぞれ1級(上級技術者が通常有すべき技能の程度)、2級(中級技術者が通常有すべき技能の程度)、3級(初級技術者が通常有すべき技能の程度)の等級がある。
【試験内容】
各部門・各等級に沿った内容にて事前作品審査、学科試験、実技試験を行う。事前作品審査は1・2級のみ。学科試験については、1・2級は事前作品審査に合格した者だけが学科試験に進め、3級は全員学科試験が受験できる。実技試験では、1・2級は当日に試験会場で提示された製作工程を行い、3級は当日与えられた課題を製作する。試験時間は1・2級が90~180分程度(部門により違いあり)、3級が120分程度。実技試験内容は日本鞄ハンドバッグ協会ホームページ(http://www.kaban-handbag.com)を参照。
【受験資格】
〔1級〕日本国内での鞄・ハンドバッグ・小物の製造実務経験が10年以上の者(但し、すでに2級試験合格者は製造実務経験年数10年以上にかかわらず、次年度1級試験が受験可能)。
〔2級〕日本国内での鞄・ハンドバッグ・小物の製造実務経験が5年以上の者(但し、すでに3級試験合格者は製造実務経験年数5年以上にかかわらず、次年度2級試験が受験可能)。
〔3級〕日本国内での鞄・ハンドバッグ・小物の関連企業で就業実績1年以上の者(ただし業務内容は不問)、または専門学校卒業見込みの者、または鞄・ハンドバッグ・小物の製造に意欲のある者。
【試験日時】
〔1級・2級〕令和7年3月1日(土)・8日(土)、〔3級〕令和7年3月22日(土)。
【試験会場】
東京都内の指定会場。3級については、東京・名古屋・大阪・豊岡の4箇所で実施する場合がある。
【受験申込み受付期間】
9月27日(金)~10月25日(金)。
なお、試験方法や試験会場など詳細に関しては、専用ホームページ(https://license.jlia.or.jp/examination/bag/)を参照のこと。
●受験申込受付先・問い合せ先
日本鞄ハンドバッグ協会
《鞄部門》
TEL.03-3862-3511
《ハンドバッグ・小物部門》
TEL.03-3851-5278