2024/08/20
“1000万人”の再来
日本は徐々に海外からの旅行客への門戸を開き始めているとはいえ、「中国からのインバウンド回復」がいつになるのかは、まだ見通せないというのが多くのインバウンド関係者の認識だ。とはいえ、遅かれ早かれ(2023年なのか更にその先なのか)、中国も海外からの門戸を開き、中国人旅行客がまた日本の観光に大きな比重を占める状況になるだろう。実際に、足元では「ビジネス渡航」として観光を楽しむ経営者・富裕層の存在も出てきている。
社会課題とのマッチング
ある種の「中国依存度」の高まりの良し悪しは別として、日本経済への「中国からのインバウンド需要」のインパクトが増すことは、ほぼ確実な未来。それであれば、その未来の方向性を少し調整することで、日本の社会課題を解決する方向に持っていくべきだ。
例えば、コロナ禍でも進んでいる地方の高齢化。「地方創生」には色々なアプローチがあるが、冒頭に述べたような「中国人の旅行ニーズ」のトレンドを上手くつかめば、これまで東阪に集中していた観光客を、もっと地方に振り分けていくことも可能なはず。忘れ去られているコロナ前の「オーバーツーリズム」からの脱却にもつながっていく。
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