2024/08/20
ブランド インデックス
薄マチ・コンパクト系の流れを注視
アイテムの広がりは逆にチャンス/(株)高屋
持つ人とともに時を刻む表情変化が魅力
革財布シリーズ/(株)イケテイ
最強開運日に向け、開運効果を高めるカラー提案
新紙幣発行年の「母の日」「父の日」ギフト提案/スタイル(株)
奇をてらわず女性らしさを訴求
「NINA RICCI」ならではのスマホポシェット/(株)マルショウエンドウ
ブランドごとにメイン品目を明確化
夏以降も堅調に推移/(株)ヤマニレディス事業部
ダコタ55周年の節目に
革の個性を生かした財布3シリーズ提案/「Dakota」(株)プリンセストラヤ
各ブランド長財布は堅調な動き
薄マチ、フラグメントケースはPBで提案/(株)森本本店
コンパクトながら長財布と同様の収納力が魅力
人気シリーズ「エルク」の新作ミニ財布/(株)パーリィー
レザーブランドの最高峰を目指す「CROCCO」
新作のモバイルポストも大好評/(有)野村製作所
日本の伝統工芸を融合
「CYPRIS」の漆×金箔シリーズ/(株)モルフォ
アトリエ・ヒロ初のスポーツライン
遊び心あるゴルフボールケース/(株)オフィス・ヒロ
キャッシュレス化でも必要最低限の小銭を
そんなシーンに活躍するボックスコインケース/「アスメデル イタクラ」(株)エリナ
上品で洗練されたイタリア製ゴートレザー
/「MILAGRO」 (有)ビスポーク
薄マチ・コンパクト系の流れを注視
アイテムの広がりは逆にチャンス/(株)高屋
さり気ないラグジュアリー感とスタイルに取り入れやすいカジュアル感がマッチして幅広い年齢層の女性に支持されている(株)高屋(本社千葉県市川市・高橋悌一社長)のブランド「ARUKAN」(アルカン)。現在では、財布・小物類の取扱量が格段に増え、充実した品揃えを誇る。
持つ人とともに時を刻む表情変化が魅力
革財布シリーズ/(株)イケテイ
(株)イケテイ(本社大阪・池田洋一社長)が展開するPBで、「街に、人に、その手になじむ」スタイリッシュ・スタンダードな鞄&財布を提案する『イズイット』。天然の植物性タンニンで鞣したイタリアンショルダーレザーに、じっくりと時間をかけてオイルを染み込ませた伝統的技法による革を使用したシリーズは、染料で仕上げた自然の色ムラと天然のシボが特徴で、使い込むほど深い味わいの表情に変化するのが魅力。アイテムは二つ折りタイプ財布の4型展開で、クロ、グリーン、ベージュ、トープの4色。
最強開運日に向け、開運効果を高めるカラー提案
新紙幣発行年の「母の日」「父の日」ギフト提案/スタイル(株)
スタイル(株)(本社東京・金子 豊社長)では毎年、正月から3月12日の「サイフの日」に向けた春財布の販売に注力しているが、今年はさらに「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる最強開運日が3月15日にあり、引き続き財布・小物の強化に取り組んでいる。
その一つがカラー別開運効果の提案。最強開運日に財布を新調すると幸運を招くと言われているが、そんな特別な日にさらに開運効果を高めるため、昨年に続き今春はカラーが持つ開運効果に注目した。
例えば、金運アップのイエロー、健康運アップのグリーン、恋愛運アップのピンク、仕事運アップのブルーというように、各ブランドのカラー展開からおすすめアイテムをピックアップし紹介している。
また今年は7月に新紙幣が発行されるため、財布の新調ムードもより高まるとみられ、「母の日」や「父の日」などのギフト需要に、使いやすくデザイン性に優れた財布を提案する。
奇をてらわず女性らしさを訴求
「NINA RICCI」ならではのスマホポシェット/(株)マルショウエンドウ
(株)マルショウエンドウ(本社東京・遠藤浩司社長)では、展開する「NINA RICCI」「NINA NINA RICCI」「LANVIN COLLECTION」「Manhattaner,s」などのライセンスブランドをはじめ、PB「the cube of ef」(ザ キューブ オブ エフ)などで財布小物類が充実の商品構成をみせる。
特にフランスの老舗メゾン「NINA RICCI」の価値観を踏襲する財布小物は、“エレガント&フェミニン”を
テーマに、繊細でシンプル、決して奇をてらわず女性らしさを訴求した高品質のアイテムを提案する。中でもストラクチャーパースとグレインヌーボーパースの2シリーズは、スマホポシェットタイプを商品化した春夏の注目ラインだ。
手触りが良いシュリンク牛革のソフトなストラクチャーパースは、「NINA RICCI」のコレクションにあるスクエアーなラインを意識した構築的なデザインがスタイリッシュ。スマホポシェット(写真・¥19,800)は、マチなしの本体に口開きの良いファスナータイプで使い勝手は抜群。
オリジナルPVCのヌーボーレザーを使用したグレインヌーボーシリーズは、ヌーボーレザーと相性の良い上品な型押し革を幅広く使用したリッチ感のある商品。革と同色の切り目塗りが美しい縁取りになっており、表に金具を使用してないのでバッグに収納しやすいデザイン。スマホポシェット(写真・¥18,700)は、上品な表情が好評だ。
全国の百貨店、専門店、ECにて展開中。
ブランドごとにメイン品目を明確化
夏以降も堅調に推移/(株)ヤマニレディス事業部
(株)ヤマニレディス事業部(本社東京・中澤貞充社長)の、昨年末から今月までの財布小物の売上は、各ブランドとも昨対100%を超えて推移している。中でも「ジル スチュアート」はコンスタントに昨対120%で推移しており、「ピンキー&ダイアン」「パトリック コックス」「マーガレット ハウエル アイデア」が続く。
昨年の夏以降、財布が伸び悩んでいると言われていたが、「商品企画がうまくはまった」(石川賢太郎営業部サブマネージャー)との事でそれ程の落ち込みはなかった。「ジル」は、2022年12月に発売したシリーズと2023年夏に発売したシリーズが安定して推移。2023年の財布の売上を牽引した。
売れているアイテムは、各ブランドでばらつきがあるが、全般的に言えるのは現在も長財布が強いという事。コンパクトサイズの財布は全ブランドに浸透してない事もあり、同社ではブランドの特性に合わせてアイテムを構成している。「ピンキー」は大型財布全般、「ジル」は長札は少なめに小型財布中心、「ハウエル」は薄型財布及び名刺入れ、「コックス」は小型~大型全般、といった具合。
材料費高騰のため各財布とも10~15%の値上げとなったが、堅調な流れを維持しつつ、ブランドごとの商品企画を充実させていく。
ダコタ55周年の節目に
革の個性を生かした財布3シリーズ提案/「Dakota」(株)プリンセストラヤ
(株)プリンセストラヤ(本社東京・梅田博章社長)では、「Dakota」(ダコタ)、「FRAME WORK」(フレームワーク)、「Sybilla」(シビラ)など財布・小物ブランドの好調が続いている。
特に今年は最初の開運日が1月1日ということもあり、年末に新しい財布を買って年明けから使い始めるという傾向が強く、昨年末から年始にかけての動きは前年以上に良かったという。
好調な財布ブランドの中でも、今年ブランド55周年を迎える「ダコタ」は、ナチュラルな革の良さにシーズン性を取り入れた提案が好評で、今春夏に向け新たな3シリーズ打ち出している。
各ブランド長財布は堅調な動き
薄マチ、フラグメントケースはPBで提案/(株)森本本店
(株)森本本店(本社愛知県一宮市・岡田康男社長)では、バリエーション豊富な財布類を展開している。
現状について同社・市野真司商品第一部次長は「今、財布に関しては、ずば抜けて好調な品目はないでしょう。一時出回ったコンパクトスマート系財布も話題性で売場作りに一役買ったものの、今のところ大きな売上にはつながっていない。逆に長財布は堅調に推移している」と語る。50歳以上は長財布、以下は小さめの2つ折り財布というのが流れのようだ。同社の中で、40代、50代以上の年齢層に長財布が手堅く推移しているのは、「a.v.v」(アーヴェヴェ)、「ヴェスカ バイ モズ」「ベベダヤン」の3ブランド。中でも「ベベダヤン」は圧倒的に長財布が強い。
また、ブランドを意識しない40代以下のヤング層には、PBのイタリアンレザーウォレットを提案する。上質なイタリアンレザーにエナメル加工を施し、カラフルな8色展開で、ステンドグラスを思わせる輝きが特徴だ。長財布メインだったが今春よりコインケース、薄マチの札入れ、フラグメントケース、パスケースの4型(¥3,190~¥4,950)を追加。量販、専門店中心に展開する。
コンパクトながら長財布と同様の収納力が魅力
人気シリーズ「エルク」の新作ミニ財布/(株)パーリィー
厳選された革素材と熟練技術による皮革製品を手掛ける(株)パーリィー(本社東京・白潟夏樹社長)の自社ブランド『PARLEY』の人気シリーズで、肉厚ながらふっくらとした手触りのフィンランドエルク(鹿)革を用いた「エルク」シリーズより、新作のミニ財布がリリースされた。
外観は素材感を活かしたシンプルデザインの二つ折りタイプ。内装では複数枚カードが収納できるポケットや小銭入れ、お札やレシートなども十分に入るスペースなど、長財布にも劣らない大容量が魅力で、多様な仕分けに対応できるのもポイント。ソフトなエルク革のため口開きが良く、出し入れがスムーズで使い勝手も快適だ。ラウンドファスナー仕様なので膨らみを抑えて安心収納。“サイズはコンパクトだけど、必要なものはしっかり収納したい”といったワガママなニーズに応えられるアイテムとして提案している。
レザーブランドの最高峰を目指す「CROCCO」
新作のモバイルポストも大好評/(有)野村製作所
100年の歴史を誇る革小物専門の老舗メーカー、(有)野村製作所(本社東京・野村俊一社長)が、次の100年につなげる“日本の品格”を感じさせるものづくりとして誕生させた新ブランド「CROCCO」(黒子)。ブランド製品を支えてきたプロの技術力とデザインセンスをもって、いまを生きる女性のライフスタイルに寄り添ったレザーアイテムを提案する。海外有名メゾンでも長年愛されている、ドイツ・ペリンガー社の革素材は、美しいシュリンク、マットな質感に独特なドライタッチが特徴で、革とは思えない軽さも魅力。
“身軽なお出かけのベストパートナー”として新たにリリースしたモバイルポストは、キリッとしたマチのある横長スクエア型のミニショルダーで、スマホケースやカードケース、ハンカチやリップなど必要最低限のアイテムが収納できるサイズ感となっている。135gの超軽量でリュックやトートとの2個持ちにも便利。季節やシーン、性別を問わずオールラウンドに活躍できるアイテムだ。
日本の伝統工芸を融合
「CYPRIS」の漆×金箔シリーズ/(株)モルフォ
“一生愛せる本質的価値のあるものづくり”を基本理念に持つ、(株)モルフォ(本社東京・小澤廣幸社長)の旗艦ブランド『CYPRIS』(キプリス)。高級財布ラインの中でも注目なのが、日本の伝統工芸である漆塗りに本金箔を施したURUSHI×HAKUシリーズだ。
ヌメ革をベースに、長野県木曽平沢にて天然漆を使い漆師が一つ一つ手作業で加工した「jaCHRO(R)」(じゃっくろ)レザーを本体素材に使用。漆塗りの際に細かくした金箔をまぶしてさらに生漆を塗布し、日本ならではのデザインに仕上げた。漆の透明感ある艶と金箔の優美な輝きが楽しめ、革と漆の経年変化をそれぞれ味わうことができる。
この他、PB『Neu interesse』(ノイインテレッセ)で、ステアリングやシフトノブに使用されるハイブリッドレザーを使用したStill(シュティール)シリーズも好評。高級感溢れる大人のモダンな雰囲気とスポーティさを併せ持ち、スタイリッシュなカラーリングとシンプルに輝くブローチが特徴的なデザイン。
アトリエ・ヒロ初のスポーツライン
遊び心あるゴルフボールケース/(株)オフィス・ヒロ
“素材とデザインとのマリアージュはまさしく比翼の鳥”をポリシーに、伝統的なイタリアンレザーをはじめ、コードバンや独自開発した革など厳選素材のみを使い、自由な発想によって徹底的に美と機能を追求し表現したデザインの革小物を提案している『Atelier Hiro』(アトリエヒロ)。(株)オフィス・ヒロ(本社東京・白石浩行社長)が展開するこのオリジナルブランドで、初のスポーツラインとなるGOLFシリーズ「ADVANTAGE」(アドバンテージ)をリリースした。
シリーズアイテムの中でも、遊び心のあるデザインを取り込んだゴルフボールケースが好評。シュリンクエンボスの牛革をメイン素材に、本格的なものと見間違うほど精巧に作り込まれたキャディバック型タイプと、ロール形状でスリムな筒形タイプの2種類を展開する。スポーツ用品のシンプルな機能性はそのままに、アトリエヒロらしいカラフルなデザインを取り込んだ新しいスポーツスタイルを提案している。
キャッシュレス化でも必要最低限の小銭を
そんなシーンに活躍するボックスコインケース/「アスメデル イタクラ」(株)エリナ
(株)エリナ(本社東京・丸山克洋社長)が展開する「ASUMEDERU itakura(アスメデル イタクラ)」は、熟練職人が手作業で作る日本製オリジナルブランド。革の良さと使いやすいデザインを基本に、カジュアルからビジネスまで財布・小物を中心に展開している。
新しいセンプレシリーズは、キャッシュレス時代の提案としてコンパクトなボックスコインケース(S1152)を提案する。手の平におさまるコンパクトサイズだが、使う時には大きく開き、「小銭だけを小さく持ち歩きたい」というシーンで便利なアイテムだ。持ちたい気分に合わせ、カラーもブラック、ブルー、ブラウン、ワイン、グリーン、ピンクベージュと幅広い。
上品で洗練されたイタリア製ゴートレザー
/「MILAGRO」 (有)ビスポーク
(有)ビスポーク(本社埼玉県・黒木克則社長) では国内外の上質な素材を使用し、実用的かつ機能性に優れ、遊び心のあるオリジナル製品を展開している。特に「MILAGRO(ミラグロ)」はイタリアンレザーを使ったシリーズなど、大人のメンズ向け財布として認知されている。
現在、好評販売中のパルメラートゴートレザーシリーズは、一世紀にわたる長い歴史を誇る老舗タンナー、伊・Bonaudo社の最高峰の山羊革を使用しており、上下左右に革を手揉みし、革表面に細かなか角シボを作り出すパルメラート加工が特徴。内側には伊・YANKEE社の白ヌメを使用しているので、味わい深い経年変化も楽しめる。