2024/08/20
鞄・バッグ・服飾雑貨の企画製造販売を手掛ける㈱サラ・ブレイス(本社東京)では、創業よりメーカーとして培ってきた知識と技術を注ぎ込んで立ち上げたオリジナルブランド「THOROUGH BRACE」(サラブレイス)を展開。本社ショールーム兼店舗およびインターネットにて販売実績を伸ばす一方、OEM部門では、特殊な用途、形状、素材の鞄・バッグ・雑貨類の生産も好調だ。
職人歴30年以上のキャリアを持つ代表取締役社長の張盛現(チャン・ソン・ヒョン)氏は、出身の韓国および日本のバッグメーカーで長年製造技術を磨いたのち独立、工場を経営しながら文化服装学院バッグデザイン科で学び直し、デザイン的センスとさらなる高度技術を修得。在学中の平成18年に㈱サラ・ブレイスを設立し、台東区蔵前に本社オフィス兼店舗ショールームを構え、その近くに自社生産工場も開設した。
また同社では、韓国、中国、ベトナムに自社工場および提携工場を有し、製品の使用素材、数量、納期、価格等の条件や顧客ニーズに応じて工場を使い分けている。蔵前の自社工場では日本製の確かな技術を駆使し、自衛隊への納入製品やスキューバーダイビングジャケットといった特殊形状のアイテムを生産、中国の工場では帽子やぬいぐるみ製品を、ベトナム工場では上質なイタリアンレザーやパイソンなどの高級エキゾチックレザーを用いたバッグ、財布類を値頃な価格帯で製造するなど、これまでに多種多様なOEM生産の実績を積み上げてきた。
同社の今後について、
「革素材にこだわらない比較的低価格な商品、特にスポーツ、アウトドア商品の充実をはかります。販路については、ECを強化することもこれからは重要と考え、オンラインオーダー販売のシステム化を進めています。また、OEM部門では現在、学生鞄や金融・公共機関等のバッグ製作を長期にわたり請け負っています。これらの特殊な用途の鞄・バッグは、それぞれに特別な配慮が必要なのですが、当社では蓄積された経験から、それを踏まえた上でお客様に提案できるのが強みとなっています。鞄・バッグに限らず雑貨全般に対応できますのでご相談ください」
と張社長は述べている。
サラ・ブレイスが掲げる4つの実績と目標
●Original
ファクトリーブランド「サラブレイス」のオープン当初より人気の高いバケットバッグは、季節や企画により色や素材などを様々に変え、通販・ポップアップでも今やブランドの顔となっている
●Universal
余計なものが削ぎ落とされ、素材の魅力や機能がそのままデザイン美として伝わるような、普遍的なものづくりの美を目指す
●Sustainable
毛皮、エコファーや着物帯、デニム、デッドストック素材などのアップサイクルやリメイク等にも注力し、環境問題に取り組む。また、機能重視の学生鞄や金融系バッグでは、縫製や強度など、作りの面からサポート。ロングライフという視点で環境負荷軽減に貢献する
●NewNormal
昨年3月の段階でマスクを販売し始め、現在延べ160万枚以上のマスクを生産。マスク不足で一番必要とされていた時期に、その一部を医療関係者や公共機関、学校や近所などに寄付するなど、そのスピーディな対応に注目