(株)ビジネスガイド社主催による「第89回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2020」が、去る2月5~7日、東京ビッグサイト(西・南・青海展示棟)に於いて、“心地よい暮らしの提案 PARTⅡ”をテーマに開催された。同時開催では「第7回LIFE×DESIGN」(青海展示棟)なども行われ、それらを合わせて3,053社(内海外16の国と地域より301社)が出展、270,062人(内海外来場者3,382人)が来場した。
出展者リポート
(株)ストーンインターナショナル
キャリーケースの企画開発製造卸を手掛ける同社がとことん軽さにこだわったオリジナルブランド「SiiiN+®Light」製品のほか、静音性が高く抗菌加工まで施されたオリジナルキャスター搭載のキャリーケースが注目を集めた。このシリーズはLCC機内持込対応サイズと24インチの大き目サイズの2型で、新機能として背面に取り外し可能なバックポケットが付いているのが特徴。ポケット部分はカバンとしても使え、必要な身の回り品を収納して機内に持ち込めるのが非常に便利だ。
TEL:072-246-3377
(株)スパンギャルド
従来の作り方では100個生産する毎に裁断ゴミ約7.4m、資材ゴミ約12mが捨てられていた
(株)スパンギャルドからサステナブルなNewプロジェクト、「WWW BAG」の3wayエコバッグが登場した。このバッグの趣旨は「裁断ゴミを一切出さずにバッグを作ろう」というもの。従来の作り方ではどうしても生産過程で裁断ゴミや資材ゴミが発生したが、ゴミが出ない無駄のない裁断図をもとに作られる。エコを切り口にしたものづくりやリサイクルが注目されつつある中、特許出願中のこの作り方で、今夏よりトート、バックパック、ショルダーを販売する。
しかも使って寿命を迎えたバッグは回収し、サコッシュにリプロデュースされるというおまけ付き。同社プランニングディレクターの残間健太郎氏は、「作って売ったら終わりという考え方はもう過去のもので、買った後の付加価値をいかにつけられるかが今後益々問われるでしょう。そういう中で提案できるバッグを、自社の生産背景を生かしながら作っていきたい」と語る。
新潟の自社工場で作られるバッグは3アイテム、¥4,900~
TEL:03-5384-3626
(株)waji
日本の高度な技術力で“意表を突くものづくり”をする「havito(ハビト)」。なかでもオリジナルヌメ革と新開発の強化ガラスを組み合わせ、ステンドグラスがはめ込まれた木製アンティーク扉をイメージした“glart”シリーズは、新デザインも加わり好評だった。また、若手デザイナー、職人を主役に、ベテランはサポートに徹する「ulazan(ウラザン)」は、同社の軸となるブランドのひとつ。手染めの革を使い、被せ部分がアシンメトリーなウェーブを描く“vlan”シリーズは、よく見ると人の横顔。騙し絵のような遊び心を持ったアイテムにも注目が集まった。
TEL:0722-06-0127
サンスター文具(株)
同社が展開するオリジナル雑貨ブランド「DELDE」(デルデ)の2WAYトートリュックを出品。トートバッグ時のハンドルと、リュックサック時のショルダーが連動した独自の肩紐構造(特許出願中)により、一瞬で持ち方が変化する仕様となっており、どちらで使用する場合でも自然なフォルムになるよう考えられている。天ファスナーが大きく開き荷物の出し入れが容易で、フロントのファスナーポケット、両サイドにもポケットがあり収納機能も抜群。カラーも豊富に揃っている。レギュラーサイズと一回り小さいスモールサイズの2型で、本体がポリエステル素材は¥5,800(R)・¥5,500(S)、合皮素材は¥6,800(R)・¥6,500(S)。専門店販路を狙っている。
TEL:03-5835-009
DESENO JAPAN
高品質でデザイン性にこだわりを持つスーツケース専門メーカーの「デセノ」。オリジナル製品では、静音性と悪路走行性に優れた大きなゴム製ホイールと360度回転のダブルキャスターを採用し、また、厳しい品質基準を設けて安全性・堅牢性にも配慮した商品提案を行っている。また、2014年より米ウォルトディズニー社とのライセンス契約に基づき、ディズニーやマーベルのキャラクターをデザインした商品も展開している。
TEL:︎0956-22-0202((株)一髙)
(株)山豊
新規展開のバッグブランド「BATEN」(バテン)を出品。歩行による上下運動の反発力を利用して、ショルダーハーネスに搭載した高伸縮性ストラップがバックパック本体を上下にスライドする仕組みで、収納物の重さからくる体への負担軽減と軽量感をもたらす効果を実現したリュック系アイテムをシリーズ展開した。タウンカジュアルのデイパックから、出張・長期旅行対応の大容量バックパック、スリムスクエア型など5タイプで、¥9,500~¥13,000の値頃なプライスレンジで提案。
TEL:03-3863-4180
アジルジャパントレーディング(株)
“東東京モノヅクリ商店街”ブースに出展。現在の技術では非常に難しい革への立体印刷を、インクの選定から試行錯誤を繰り返し、技術も確立してデザイン性の高い特殊印刷として展示した。位置ズレを限りなくゼロに近づけるフルカラー+シルク印刷の重ね刷りを構築して、型押しや印伝では表現できない繊細なデザインの特殊立体印刷を可能にし、素材そのものだけでなく、製品にしてからの印刷にも対応している。高額な金型代も不要なため、あまりコストを掛けずに他製品との差別化が図れる表現加工として来場者の注目を集めていた。
TEL:03-3802-3291